2013年3月25日月曜日

カリスマ社長のアパレル 二度目の失望

先日、いまや日本を代表する有名なカリスマ社長の率いるアパレル会社の二人いるナンバー2のうちのお一人の方とお話しする機会をいただきました。

またとない機会でありいろいろと質問しました。

結論としては、この前にあった外資の日本事業会社トップのときと同様に失望だった。

まず、人の目を見て話すことができない。この基本ができていないと、海外に多く出店している同社であるが、現地の方からの信用を得ることは難しい。そして何よりもショックであったのは、言葉尻だけの薄っぺらい話しかできない方だった。

日本ブランドをアジアで前面に出していくことのリスクについて話していると、日本に来れば反日の人だって親日に変わるから大丈夫という趣旨のことを話しておられた。これが日本を率いるアパレルブランドの中心人物の一人の考え方なのかと耳を疑った。

たまごか鶏かの議論にはなるが、日本に来る人はもともと親日の方が多い。同社は安くてよいものを世界に売り出しているので、そのターゲットはそうやすやすと日本にこれるような人々でもないわけです。ちょっとした事象でも、突然反日になってしまったりする人々なわけです。

だから同社には海外のブランドも含め様々(賃金、文化、国、歴史認識のレベルが異なる)な人にそれぞれ訴求できるブランドを買収し、提供する必要性を説きました。これができている日本の企業は皆無であり、日系他社を率先垂範していく同社のとるべき路線だと信じている。(この点は以前にも、日本ブランドについて書いたときに指摘したことです)

でも、結局のところ、このような方針は同社には合わないとでもいうような感じでした。最近では社内の店舗の職員の過酷な状況を暴露されて、PR戦略についても疑問をもたれている会社である。

カリスマ社長についてはとても尊敬している方なので、同社長が舵取りをしていれば会社はうまくいくのかもしれない。しかし、これから3,4年たてばその社長さんも引退するのだろう。そのとき、このような人がトップになれるのだろうか。

日本を代表する企業のトップレベルの方なので仕事も私よりも格段にできるのだろう。
今回の一軒は、こちらの切り込み方が悪かったので薄っぺらい話しかできなかったのかもしれない。

そうであることをただただ願わんばかりである。そうでないのなら、同社の将来はかなり厳しい。


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