2017年7月29日土曜日

大塚家具 倒産へ秒読み 2017年12月期決算 純損益72億円以上

企業は顧客へ価値を提供し、お金をもらってなんぼ。

大塚家具のオーナー家族同士の喧嘩で、会社のリソースを割いて、会社の活動を鈍化させたのは致命的だった。ニーズのめまぐるしく変わる業界の中で、うつつを抜かしてしまっていた。歴史があるから、店舗がでかいから、そんなことで、破滅を待ってくれる世の中は終わっている。

いくつかの店舗を見てきたが、客足はない。一人もいないのである(行く時間帯が間違っていたことを願うばかりである)。人件費、光熱費、賃料のたれ流しである。

もう大塚家具は終わっていると考える。倒産へ秒読みが始まっている。

激流の中の船の舵取りをせず、誰が舵を握るかで二人の船頭親子が喧嘩して、そのうち、船は滝つぼにまっさかさま。取り巻き幹部船員も、自分の昇進、ポジションを守るために必死だったであろう。

なにより可哀そうなのは、そんな船頭を信じて船に乗った下っ端船員たちである。

海の藻屑となっていく。 

・・・と書いていた先から、「大塚家具 2017年12月期決算 純損益72億円以上」との報道が時事通信社から発表された。

近郊に大塚家具の店舗があったのだが、2017年に知らぬ間に閉鎖され、きれいだったショールームは真っ暗で、今では廃墟になる勢いである。


2019年現在、大塚家具は中国大陸からの資金援助を受けているというが、JDIと同じく、もはや「従前の大塚家具」は倒産してしまったとって過言ではない。

法人格はのこっているが、自らの力で立てなくなり、思考・決定も投資家たちの影響下となってしまった。

振り回された社員の皆さんが不憫でならない。

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