2012年11月27日火曜日

ゴールデンボンバー 紅白「おちん・・」失言はやらせ?

本日のニュースに、第63回NHK紅白歌合戦に出場が決定したビジュアル系エアバンド金爆ことゴールデンボンバーの失言の記事がある。

樽美酒研二と有働アナとのやり取りの中で飛び出した失言であるが、仕組まれたアクシデントのような気がして仕方がない。

理由は、NHKは紅白の視聴率をどうしても落としたくない/上げたいからである。今年、大河ドラマで最低の視聴率をたたき出したNHKとしては紅白でさらに別の最低記録を更新したくない。小林幸子と美川憲一の衣装合戦という目玉もうしなった(この衣装合戦自体は若者たちにはださい存在の象徴でしかない昔の歌手の話題であり、人口減少と共に自然に消え続けている中高年の視聴者からの支持を保つのに役立ったが、同時に若者の紅白離れを加速させた可能性は高い、NHKはこれについ最近になって気づきだした。)。

若者の視聴者をどうにかして、紅白に入れたい。そこで、過去の 氣志團(綾小路翔)のアクシデント(これは純粋にアクシデントだったと考えられる)を利用するかたちで、80年・90年世代に支持されているバンドがなにかアクシデントをやらかすかもしれないという雰囲気を作り上げることに躍起になっていると推測される。

なにかやらかすかも知れない金爆という存在を出場者にいれて、今回の紅白出場者記者会見の席の事前に、「まず、会見で「おちん・・・」といってください」と具体的に台本で全て仕組まれたやらせとまではいかなくても「なにか世間を驚かすようなことをいってください」的な指示がNHK側から(所属事務所を通じて?)与えられたと勘ぐるのは考えすぎだろうか?NHK側の期待としては、一発屋で終わることをわかっていながら、その現実と直面できないゴールデンボンバーが少しでも目立とうとするあまりになんらかのアクシデントを起こしてくれると踏んだ上での出来事であったように思える。

NHKの視聴者は高齢者が多い。大河ドラマや紅白は70年世代くらまでがぎりぎり見ることがかっこいいとまではいかなくてもかっこ悪くないと思って観て来た番組である。年が明けて、紅白話題についていけないのは恥かしい風潮があった。

しかし、80,90年代に生まれた人々にとっては「無関係の存在」でしかない。紅白の話題を挙げること自体が恥かしい・ダサいものでしかなくなったのだ。 少しでも若者に見てもらうとするNHKの努力が見える。

そもそも大河ドラマや紅白は一家にTVが一つしかない社会(リモコンは家父長的に決定権がある)、家でTVを見るくらいしか正月にすることがない社会に支えられてきた。TVひとつなので、いろいろな世代の人間が一つの番組を見ることは普通だったのだ。

しかし、今では、TVは家にいくつもあるか、ネットでTVを見るのでまったくないことも当たり前。自分で自分の好きな番組を見ることができるし、正月に家族と厳かに過ごすという風習もうすれて、外で遊んでTVを見ない、ゲームをする、ネットで遊ぶなど様々な選択肢ができている。大河ドラマや紅白の視聴率の低下は逆らえないことなのである。

失言をしている金爆であるが、本番では特に何もしないというのが私の推測である。綾小路翔/DJ OZMAのときは多くの苦情が寄せられた。その苦情を発する人々は誰だろう?そう、もちろん、紅白の視聴率メイン支持層の中高年である。このアクシデントで紅白は軽くなったと考え、メインの中高年の視聴者も離れてしまう現象が起こりえた。このようなリスクを紅白は取れないので、若者の支持するグループがなにかやらかすかもという情報を流し若者の視聴者を確保しつつ、何もしないで事なきを得るという作戦ではないかと思っている。これは今年は機能すると思うが毎年は使えない。「なーんだ、なにも起こらなかった」というつまんない印象を若者層にもたれてしまうからだ。

紅白の視聴率の引き上げ/現状維持にNHKにできることは、

1.中高年と若者が興味を持つコンテンツの創出

2.(特に重要)中高年の支持層を壊さないで若者を取り入れる仕組みが必要である(TVを観ている若者は、他局でも面白い番組があるので、紅白ではAKBやももクロの部分しかみない現象が考えられる/中高年はTVをつけっぱなしのことが多いので、とりあえずAKBでもなんでも観ている)もし今回の失言がこのしくみの一つだとすれば興味深い。このような報道はネットをそれほど利用しない中高年には影響がないからである。もしかすると、金爆の時間になったらゲームやめてTVの部屋に下りてくる子供を不思議がる中高年の姿が今年はあるかもしれない。

3.視聴率のとり方を変えるよう働きかけなければならない、ゲームやネットほかの事をしながらも紅白を見れるようにしそのネット配信の視聴率も考慮できるようなシステムが必要なのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿