9月27日に開店した三越アルコットの跡地に作られた新宿店では午前8時の開店に4000人になったというPR記事が流された(下のリンクで、メディアによってこの4000人という数字は異なる数字で報道しているところもあった)。電車の中ではビックロの買い物袋を持つ人がおり、新宿駅の中やTVでは広告が溢れている。
気にならずにはいられず、どんなところなのかチェックしてみた。
一階はビックカメラとユニクロの混合フロアーで家電、服からウーロン茶までごちゃごちゃとしていてドンキホーテといった雰囲気。
地下はビックカメラでごく普通のビックカメラよりフロアーが広いのでごみごみしている感じはない。
2から3階はユニクロ、ごく普通のユニクロの店舗。
4階からはまたビックカメラの店舗である。酒やスナックを売る食品を売るセクションがあるくらいで特にユニークなところはなかった。
どこのお店に行っても同じ製品を扱っている家電小売は他店との差別化が価格以外に見出せなくなってきており、ユニクロとのコラボによって集客力を集めようという狙いがある。ユニクロとしても目立つことをしてユニークなブランドをPRしたいし、目新しさで集客もしたい、新宿は西口側にしか大型店を置けていなかったので、立地は魅力であったと思われる。
ビックカメラとユニクロは競合するところがない。これは協力するシナジーがないのではなくて、むしろ、協力が簡単である。テナント料を分かち合い、広告料も分かち合うことでコストを下げて一等地に出店ができる。このようなコラボはこれからも増えてくると思われる。ただ、目新しさがどれだけ続くかは疑問である。
ちなみに階段であがったのだが、カジュアル・ディスカウントショップには似合わない三越時代の豪華な手すりがまだのこっていた。ビックロが入ったのは、三越、伊勢丹、丸井など高級デパートが立ち並ぶ地域である。
日本の経済が弱まっていることを示しており、残った金ぴかの手すりに寂しさを覚えた。
サンケイ: http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120927/biz12092710060006-n1.htm
朝日: http://www.asahi.com/business/update/0927/TKY201209270165.html
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