2019年7月13日土曜日

マーウェン まぁまぁだった 観ないでわかる映画評 観るべきは「Marwencol」という2010年のドキュメンタリー

「あの!」ロバートゼメキスが監督の、マーウェンが日本で公開されるらしいが、2018年すでに海外では公開されている映画で、2018年で最大の失敗映画(興行的に)といわれている。

どれだけ失敗かというと、40-50億円以上の制作費に対して、13億円の興行である。

ケビンコスナーを大スターから蹴落とした、ウォーターワールドや、最近ではジョンカーター(どちらも予算規模が200億円ほど)までは行かないまでも、なかなかの失敗振りである。

IMDBでは、公式ポイントは6ちょいなので、ヤバさがにじみ出ている。公式ポイントより、もっとも信頼できる個人コメントランをみると、最大10の評価の中、1-3がところどころ目立っている。
Rotten TomatoesやVoxでの評価はさらに低いので要注意です。

実は、マーウェンは実話を基にしている。ネタばれしないように、この話の内容には触れないが、この映画の前に、Marwencol (英国では Village of the Dollsの題)で2010年ドキュメンタリーがつくられ、大好評を得ている。少ない予算で大もうけした例だ。このドキュメンタリーをみた、ロバートゼメキスが、今回の映画を思い立ったんだという。

個人的には、ドキュメンタリー 「Marwencol」をみたい。400万円ほどの予算で、1200万円ほど儲かったらしい。

実話をもとに映画を作るのは難しい。真実は、ただのきれいな「物語」ではないからだ。どこまで脚色するか、どこまでハショるか、さじ加減が難しい。今回は、PTSDやジェンダーというセンシティブな要素も含まれるので、扱いが難しい。

実際、マーウェンという映画は作られなくてもよかったのかもしれない。Marwencolというドキュメンタリーに興味を持つきっかけになった広告的な意味では意味はあったのだが。。40-50億円以上で、他人の作った400万円のドキュメンタリーのPRになってしまうのは、あまりに、皮肉である。

この主人公Mark Hogancampさんの人生(1970年生まれ、まだまだご存命です!)は、現代社会に対する教訓である。ロバートゼメキスさんも、そういった意義を見出したに違いない。

蓼食う虫も・・・といいますが、これはデータを基にしたつたない個人的に分析・批評です。この映画を面白いと思う方も大勢いらっしゃると思います。

もし気になる方は、ぜひ、映画館に足を運んでみてください!

0 件のコメント:

コメントを投稿