2019年6月26日水曜日

日産 VS ルノー 対決構図に疑問 途上国マインド

昔、米国でゴーン氏のスピーチを聞いたことがあった。ユーモアにとんだ面白いスピーチだった。人間として面白い人だと思う。

そんな、ゴーン氏がいま訴訟のさなかにいる。もともとレバノン出身の同氏。途上国での標準的な錬金術を駆使した結果、それが先進国のルールでは、違法だった可能性がある。

「途上国マインド」とは、途上国では、同国の法律などにしたがって違法か否かは別として、普通に行われる行為、行動をおこす思考のことである。
わたしが勝手にそのように名づけている。

これまで、様々な所謂「途上国」で仕事をしてきたが、日本ではありえないような考えで皆さん動いている。それは劣悪な状況で生き抜こうとする生存本能であり、生活のためでもあるのだ。良い悪いも、簡単には言い切れないのだ。

まだ、裁判の結果はわからないし、無罪なのかもしれない。よしんば、有罪になるとしたら、ゴーン氏も、そのような途上国マインドが根付いていたと思っている。

さて、「日産 VS ルノー 対決構図に疑問」と題うった。

日産が独立性を保とうと攻防している。はじめに言っておくが、わたしは日産自動車は好きだ。
ただ、今回の件で一言いいたい。

「だったら、はじめからお金などもらわなきゃ良かったよね?」

日産は、ルノー(ひいては、ルノーの株主であるフランス政府)から金をもらった。

金をもらうには、リターンがあるのが普通。そのリターンは、日産の株であり、議決権であったのだ。その金をもらっておきながら、今更ながら、その議決権を否定するような姿勢を見せている。

日産が好きな私としては、日産は日本のメーカであってほしいし、独立して、できればルノーの傘下も出て、スズキ、ヤマハ(トヨタとの結びつきがつよいか?)、ホンダやマツダあたりとグループになってほしい。

ただ、日産には、ビジネスを理解してほしい。

お金をもらう前に、だれが何をどこまで決められるのか、戦略的に取り決めをしておくべきで、それをベースに議論をしてほしかった。

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