2017年7月26日水曜日

会社も人間

「オワコン」という言葉が使われて久しい。

意味は、終わったコンテンツという意味で、流行廃りの中、古くなって不要になったコンテンツやサービスのことをいう。

世界の流れは電気自動車で、2000いついつ年までにガソリン・ディーゼル車は販売を禁止すると宣言している国が増えている。つまり、「ガソリン・ディーゼル車をオワコンにしよう」ということ。

あと、30,40年の間に、世界を牛耳る車メーカの構図はかなり異なっているのではないか?
先日、トヨタは投資先のテスラ(電気自動車の雄)から手を引き、そして、これまで重視してきたハイブリットから、電気自動車への注力を宣言、中国での生産を行うという。

トヨタの売り上げはガソリンエンジン自動車がほとんどである。これから電気自動車業界に乗り込んでいって勝算はどれほどなのか?ところで水素自動車(ミライ)はどうなったんだろう?

世の中には、いろんな会社があり、先行きが内容に見える業界に居座る会社も多い。そんなオワコン業界でも、なぜ会社は存在を続けるのか?これは人間の生態に酷似している。

自分のやっていることが、だれの役になっていなくても生きていくためにお金が必要だから会社にいく。自分の役割が終わっていても、周りからちやほやされればやる気を出して、仕事を続けようとする。会社に行って仕事をしている振りをする。リスクを恐れる、変化を嫌う。安定を好む。人間誰もがそうとは言わないが、人間の性に近いところがあるだろう。生存の欲求という本能的なことで、悪いことでもないと思う。

会社とは、そんな本能に逆らえない人間のあつまりなのであるから、会社の行動様式は、人間のそれと同じなのである。明らかにオワコンの業界でも、それをおいそれと止めて、まったく新しいことをする会社は少ない。

宣伝やPRで、ソフト面(広告、ウェブサイトの印象)、ハード面(でかいピカピカのビル)で、どんなによいイメージ会社、社員のイメージ(例:革新的、常に変化する、勇敢な。。など)を作り上げたところで、人間の集まりである会社の行動様式はどこも同じである。

過労死やら着服、不正など、「あんなイメージのよい大企業が・・・」と思うこともあるだろうが、イメージの裏では、結局のところ、生身の臆病な人間が本能に逆らえずにいながらも、その会社を動かしているのである。

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