2012年9月23日日曜日

ルネサス 官民で支援へ 産業革新機構があぶない

中国時代は何度かルネサスの人と会った。従業員は4万を越え株主はNEC、日立、三菱電機という有名どころ。あれから2年同社の不振のニュースが流れ始めた。NECを同根とするエルピーダの問題と並行して心配だった。

今回、政府系のファンド産業革新機構、トヨタ自動車及びパナソニックが1000億円超で買収提案をしているという。NECは同社自体があぶないのでエルピーダもルネサスも助ける余裕はない。
トヨタ自動車及びパナソニック(パナソニックも業績の悪さはNECまでとはいかないまでも、かなり悪い。)はいいが産業革新機構が心配である。
2009年の設立からアルプス電気関連会社、国際原子力開発などに投資してきているが収益性が悪い。社長など表向きは民間の人間を登用しているが、通産省の天下り先である。退職に近づいた官僚が巣を食っている。つまり、損益の判断が甘いと考えられる。
欧米のこのような企業ではありえないことである。休みなく働いて大きなリスクとをって大きなリターンを求める業界である。しかし、産業革新機構は血と汗でお金を稼いでいるというよりは、資金が尽きればお上に手をたたけば金が下りてくる。
中国にも同様のファンドはあるが、景気が良い国では特に問題にならない。しかし、日本のように景気の停滞した国で大問題である。我々の税金をつかってリターンを生んでない。

ルネサスの将来が心配である。トヨタ自動車及びパナソニックの英断を期待し、ルネサスが再生できることを祈る。

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